演奏

黄鐘調の名曲『捨翠楽』(じゅすいらく)

夏の季節をあらわす調子、黄鐘調

黄鐘調はA(ラ)の音を宮音(きゅうおん・その調子の基音)とする調子で、古来より夏の季節性を持つといわれています。

篳篥の音では一番高い音になるので、なぜ暑い夏に黄鐘の音を頑張って吹かなきゃいけないのかと、演奏者の立場からすると、ツライ調子です。(さらに、黄鐘の音はぶれやすく、演奏者の腕がよくわかります)

黄鐘調の名曲『捨翠楽』

演奏:龍笛 山下裕嗣  篳篥 大畠暁人 鳳笙 布谷彩菜

そんな黄鐘調ですが、よく演奏する曲はというと、越殿楽』や、『千秋楽』など、他の調子を転調した曲が多く、これぞ黄鐘調!という曲は・・というと、真っ先に『捨翠楽』があげられます。

もとは水調という調子であったらしいのですが、現在は黄鐘調の曲に編入されています。『仁智要録』によると、笛は大戸清上(おおとのきよかみ)が作り、舞は尾張浜主(おわりのはまぬし)が作ったとありますが、現在は舞は廃絶し、管弦曲のみ残っています。

堂々とした曲調で、五行でわりと短い曲ですが、龍笛の音頭が難しく、龍笛さんはけっこう演奏を嫌がります。

この動画の演奏会が7月だったので、初夏の季節感にあわせて演奏いたしました。 

雅楽の基本の曲といえば・・

雅楽の基本、『五常楽』

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です