蘆舌

蘆舌の素材を求めていざ鵜殿(うどの)へ・・

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篳篥の蘆舌の素材、ヨシとは

わが楽器、篳篥は本体とリード(蘆舌・舌)で構成され、当たり前ですが、どちらが欠けても音が出せません。

「蘆」の読み方

蘆は(アシ)と呼ぶのが本当らしいのですが、(悪し)に通づるということで、転じて(良し・ヨシ)と良い意味で呼ぶことが定着しております。

古来より篳篥の舌(リード)に用いるヨシは淀川流域の鵜殿という地域のものがよいといわれており、篳篥吹きにとって「鵜殿」という響きには特別なものがあるのです。

しかし、いつも漠然と鵜殿産といわれるヨシでリードを制作しているものの、実際に現地に行ったことがなかったもので、一度は行かねばなるまい!ってことで覚悟を決めてレッツゴー!

鵜殿地区とは

「鵜殿」という地名は旧村名で、現在の道鵜町・萩之庄・井尻・上牧のあたりをいうそうです。

鵜殿全景鵜殿全景

初めて訪れた鵜殿は想像と違って、見渡す限りのヨシ原でした・・・
イメージでは、田舎の湿地帯にわずかなヨシが・・っていう場景だったもので。

いざヨシ原へ!

晴天のヨシ
鵜殿のヨシ原ヨシ原に分け入る!

今回は、長い間雅楽関係のヨシのお世話をいただいているK様にご案内いただいたのですが、ジメジメした湿原に腰まである長靴を着用してドロドロに・・っていう感じをイメージしていたので、カラカラに乾いた地面に拍子ぬけしました。
また、実際にみたヨシは自分の背丈より遙かに高く、やっぱり百聞は一見にしかず!
遠い道のりでしたが、来てよかったです~

鵜殿のヨシ

ヨシの選別ヨシの選別中・・

大ベテランのK様に選別していただき、大量にゲット!(私の楽器には外径11.5mmくらいかな)
古来よりリードには水面から三節目を使う・・ってなことにはなっていますが、そこは自然のものですので、個体差を見極めながら使うことになります。(実際には結構行程が進まないとわからなかったり・・)

ヨシの保全と今後の問題

鵜殿のヨシは昔から2月に収穫が終わると焼畑をして、また次の年の肥料としていたのですが、昨今のコロナ騒動により2年続けて行わないことになったようです。
野外の活動なので、感染のリスクは少ないと思うのですが・・

近年は特にヨシの質の低下が問題となっており、鵜殿地区においても、淀川の水の流れが変わったこと、高速道路建設にともなう焼畑への圧力の高まりなど、厳しい状況が続くと考えられます。

私たち篳篥演奏者が蘆を使った楽器、音楽を啓蒙することにより、日本の先人が大切にしてきた文化を永久に伝えていけたらと強く思いました。

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