演奏

博雅三位(はくがのさんみ)作曲、『長慶子』

博雅三位とは・・?

「博雅三位」とは平安中期を生きた実在の人物、源博雅(みなもとのひろまさ)のことをいいます。官位が従三位であったことから、「はくがのさんみ」と呼ばれています。

醍醐天皇の孫として生まれ、長じては管絃の名手として知られ、いにしえより雅楽を学んでいる人には雅楽史に残る名人として知られていました。

しかし、平成の世に、夢枕獏氏の小説「陰陽師」の主人公、安倍清明(あべのせいめい)の友人として登場し、一躍脚光が当たることとなりました。

小説「陰陽師」は人気を博し、それを原作としたマンガ、果ては映画・ドラマにまでなり、博雅は天然系イケメンキャラとして人気を博すこととなりました。

実際にどんなお顔をしていたかはわかりません(映画版は伊藤英明氏が演じる)が、当時イケメンでもおそらく現代ではブサメンではないでしょうか。(逆もまたしかり。マンガ版ではそのような演出でした)

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監督:滝田洋二郎、安倍晴明:野村萬斎、源博雅:伊藤英明、敵役はなんと、真田広之です!

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続編もあります・・敵役は中井貴一!

源博雅作曲と伝わる『長慶子』(ちょうけいし)

白山比咩神社 天皇陛下御即位奉祝コンサート(令和元年12月10日 演奏:洋遊会)

「長慶子」(ちょうけいし)は太食調の曲で、 現在でも舞楽会の締めくくりの曲として演奏されるのが慣例となっています。
軽快な曲で、舞楽吹きで演奏すると、いかにもフィナーレを迎えるにふさわしい名曲です。

伝説の名人

源博雅といえば、羅城門に棲む鬼と交換する形で名笛「葉二」(はふたつ)を得た話や、「天徳四年内裏歌合」に講師として参加し、歌を詠ずる役でしたが、天皇の御前で緊張してしまい、出されていた歌題とは異なる歌を読んでしまうという失敗をした話が有名です。

また、蝉丸という琵琶の名手のもとに3年間通いつづけて遂に琵琶の秘曲「流泉」と「啄木」を伝授されるなど、今昔物語など多くの説話に登場します。

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「源博雅 朱雀門の前に遊びて鬼の笛を得ること」で鬼と笛を交換した伝説が描かれています。マンガ版「陰陽師」は名作だと思います。後半は超自然的になっていきますが・・💦

雅楽の基本の曲といえば・・

雅楽の基本、『五常楽』

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